「今年出会ったドキュメンタリー 2013下半期」
2013年7月から12月までに観たドキュメンタリーを列挙する。ほとんどがDVDやテレビ録画での鑑賞であるが、映画館や自主上映での鑑賞も何度かあった。また、今年は「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」に出かけたので、かなりの数をスクリーンで観ることができた。それに、テレビ・ドキュメンタリーのうち特筆すべきものも月数本程度載せてみた。( )内は製作年と監督名と鑑賞場所等、「山形」は「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」。※はテレビ・ドキュメンタリー。
7月・・・
(『世界が食べられなくなる日』(2012 ジャン=ポール・ジョー 弘前市土手町コミュニケーションプラザ))
『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010 鎌仲ひとみ 弘前文化センターホール)
『コーマン帝国』(2011 アレックス・ステイプルトン)
『解禁!ジョージ・ブッシュ伝 噂の真相』(2002 スキ・ホーリー、マイケル・ガリンスキー )
『PEACE BED アメリカvsジョン・レノン』(2006 デヴィッド・リーフ、ジョン・シャインフェルド)
『戦後史証言プロジェクト 日本人は何をめざしてきたのか 第1回~第4回』(2013 NHKEテレ)※
『難民に揺れる島~ギリシャ・レスボス~』(2013 ドキュメンタリーWAVE)※
『ユッケ~「生食肉」に潜む闇~』(2012 FNSドキュメンタリー大賞)※
『最後の避難所から』(3013 ドキュメント72時間)※
『検証 イラン核開発の軌跡』(2012 BS世界のドキュメンタリー)※
『魂が眠っている 遺された赤紙』(2012 NNNドキュメント)※
8月・・・
『戦後在日五〇年史 在日(歴史篇)』(1997 呉徳洙)
『戦後在日五〇年史 在日(人物篇)』(1997 呉徳洙)
『パパラッツィ』(1963 ジャック・ロジエ)
『バルドー/ゴダール』(1963 ジャック・ロジエ)
『二重被爆』(2006 青木亮)
『わすれない ~原発と牛飼い それから~』(2013 ザ・ノンフィクション)※
『僕はまだまだ死にません~はだしのゲンが伝えるもの~』(2013 テレメンタリー)※
『復興~長崎原爆 市民の記録~』(2013 NHK長崎)※
『帰郷~アマゾン開拓の夢、その果てに…~』(2012 BSフジ)※
9月・・・
『二つの祖国で 日系陸軍情報部』(2012 すずきじゅんいち)
『GONZO~ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて~』(2008 アレックス・ギブニー)
『摩文仁 沖縄戦 それぞれの慰霊』(2013 ETV特集)※
『人間は何を食べてきたか~アジア・豊かなる食の世界1~』(1990 NHKスペシャル)※
『W杯予選の最も熱い日~セルビア VS クロアチア サポーターたちの闘い~』(2013 ドキュメンタリーWAVE)※
『フクシマ・プラン~国際協力チームの廃炉戦略~』(2013 BS1スペシャル)※
『まりあのニューヨーク~死ぬまでに逢いたい人~』(2011 ザ・ノンフィクション特別版)※
10月・・・
『A2-B-C』(2013 イアン・トーマス・アッシュ 「山形」)
『標的の村』(2012 三上智恵 「山形」)
『また、近いうちに』(1967 クリス・マルケル 「山形」)
『ペンタゴン第六の面』(1968 クリス・マルケル 「山形」)
『大使館』(1973 クリス・マルケル 「山形」)
『気乗りのしない革命家』(2012 ショーン・マカリスター 「山形」)
『祖国か死か』(2011 ヴィタリー・マンスキー 「山形」)
『サンティアゴの扉』(2012 イグナシオ・アグエロ 「山形」)
『庭園に入れば』(2012 アヴィ・モグラビ 「山形」)
『チョール 国境の沈む島』(2012 ソーラヴ・サーランギ 「山形」)
『キャットフィッシュ』(2010 アリエル・シュルマン、ヘンリー・ジュースト 「山形」)
『カネミの主張~油症45年』(2013 JNNドキュメント)※
『チェルノブイリから福島へ 未来への答案』(2013 NNNドキュメント)※
『隠された事故~焼身自殺の真相を追う~』(2013 JNNドキュメント)※
11月・・・
『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』(2013 佐々木芽生 11/8「弘前りんご映画祭」)
『こまどり姉妹がやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』(2009 片岡英子 11/9「弘前りんご映画祭」再)
『シュガーマン 奇跡に愛された男』(2012 マリク・ベンジェルール)
『書くことの重さ 小説家 佐藤泰志』(2013 稲塚秀孝 シネマディクト)
『台湾アイデンティティ』(2013 酒井充子 シネマディクト)
『たそがれの詩 エリートも揺れる時代で』(2013 ザ・ノンフィクション)※
『原発のまちに生まれて~誘致50年 福井の苦悩~』(2012 FNSドキュメンタリー大賞)※
『人間は何を食べてきたか~アジア・豊かなる食の世界2~』(1990 NHKスペシャル)※
『ダラスより速報 午後1時JFK死す』(2013 BS世界のドキュメンタリー)※
『コールド・ケース “JFK”~暗殺の真相に迫る~』(2013 BS世界のドキュメンタリー)※
12月・・・
『略称・連続射殺魔』(1969 足立正生・佐々木守・松田政男)
『愛しきソナ』(2009 ヤン・ヨンヒ)
『フェイシング・アリ』(2009 ピート・マコーマック)
『あなたのTシャツはここから来ている~低賃金に声を上げるバングラデシュ~』(2013 ドキュメンタリーWAVE)※
『三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年~』(2013 ETV特集)※
『ネルソン・マンデラ~自由の名のもとに~』(2009 BS世界のドキュメンタリー)※
『高畑勲、「かぐや姫の物語」をつくる。』(2013 ノンフィクションW)※
『忘れられた引き揚げ者~終戦直後・北朝鮮の日本人~』(2013 ETV特集)※
下半期、印象に残った作品について紹介する。まずは映画。
『世界が食べられなくなる日』(2012 ジャン=ポール・ジョー 弘前市土手町コミュニケーションプラザ)
6月30日、「土手町コミュニケーションプラザ」で青森県保険医協会の主催で上映された作品。『未来の食卓』をはじめ地球環境に関するドキュメンタリーの製作で知られるジャン=ポール・ジョー監督が、遺伝子組み換え食品と原発の危険性を科学的根拠を示しながら警告する。2009年、フランスで極秘に開始された、ラットのエサに遺伝子組み換えトウモロコシ・農薬を、いくつかの組み合わせで混ぜて与えた2年間にわたる長期実験。そのプロセスと東日本大震災後の福島の取材で構成された、未来のためのテキスト。(自分の中では次の『ミツバチの羽音と地球の回転』とセットで鑑賞したので、7月としてカウント。)
『ミツバチの羽音と地球の回転』(2010 鎌仲ひとみ 弘前文化センターホール)
『世界が食べられなくなる日』の1週間後、7月7日、「弘前文化センターホールで「AFTER 311 脱原発弘前映画祭」が開催された。この日上映されたドキュメンタリーがこの作品。山口県上関町田ノ浦に建設予定の中国電力の原発に反対し続ける対岸の祝島の人々。28年間反対を続けた彼らと、未来のエネルギーを模索するスウェーデンの人々。普通の人々が取り組む未来のエネルギー、未来の生活の可能性。私たちは彼らに励まされ、彼らからヒントをもらい、そしてこの祝島の行き着く先を見届けようと思う。
『戦後在日五〇年史 在日(歴史篇・人物篇)』 (1997 呉徳洙)
映画『戦後在日五〇年史』製作委員会によって製作され、「山形国際ドキュメンタリー映画祭2005」でも特別招待作品として上映された大作。監督はかつて大島渚監督の助監督をつとめていた呉徳洙(オ・ドクス)。ナレーターは原田芳雄。
日本敗戦(朝鮮解放)から現在(1990年代)に至る在日の歴史を、膨大な映像資料と証言で丹念にたどる「歴史篇」の衝撃はすさまじいの一言。こんなすごい映画が作られたこと自体驚きだ。「朝蓮」結成、GHQとの確執、帰還運動と同胞対立、金嬉老事件、外国人登録法…50年の精密な通史であり、真摯な問題提起であり、かつ壮大な叙事詩である。
在日一世、二世、三世、6人の生き方をオムニバスで構成した「人物篇」では、それぞれの在日としての歴史と現在が語られている。このうち在日一世、済州島出身のハルモニは、別なドキュメンタリー『HARUKO ハルコ』(2004 野澤和之)の主役。二世の歌手新井英一は、コンサートへ2回行ったことがある、いわばファン。このふたりの部分は特に興味をもって観たが、全体として淡々と描かれているおとなしいフィルム…
「歴史篇」は、戦後史を語る上で必見の作品。
『二つの祖国で 日系陸軍情報部』(2012 すずきじゅんいち)
太平洋戦争時と戦後の占領期に日系アメリカ人たちが果たした役割を、アメリカ陸軍の秘密情報機関MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)の一員だった元兵士たちの証言を基に描いた「知られざる歴史」。日本とアメリカ両方で差別を受け戦争に振り回された日系二世たちの証言は、「戦争とは何か」を私たちに深く考えさせる。『東洋宮武が覗いた時代』(2008)・『442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍』(2011)に続く、すずきじゅんいち監督の「日系史映画3部作」最終作。
『標的の村』(2012 三上智恵 「山形」)
『越境するサル』№120で、この作品を紹介している。「沖縄・高江のヘリパッド基地反対闘争を描いた作品である。村を取り囲むその基地には、やがてオスプレイが配備される。ベトナム戦争当時、高江の住民たちがベトナムの村人役で訓練に駆り出されていた記憶と、現在の普天間基地封鎖の闘いが、つながり合うひとつの歴史として観客に示される。制作は琉球朝日放送。監督は、琉球朝日放送開局からアナウンサー・キャスターを務めてきた三上智恵。テレビ放映された本作は、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル大賞を受賞。今回91分の映画として、山形に乗り込んできた。」
『気乗りのしない革命家』(2012 ショーン・マカリスター 「山形」)
『越境するサル』№120で、この作品を紹介している。「主人公は、観光業者(案内人)のカイス。アラブの春を撮影しようとイエメンに滞在するマカリスター監督のガイドである彼は、反政府デモのためビジネスに打撃を受けている。それもあって彼は反政府デモに批判的だったが、革命への弾圧が激しくなるにつれ次第に変わっていく。『ナオキ』(2009)の時と同じように、マカリスター監督は事態に巻き込まれ、監督自身の身辺も少しずつ危険になっていく…」
『キャットフィッシュ』(2010 アリエル・シュルマン、ヘンリー・ジュースト 「山形」)
ニューヨーク在住のカメラマン、ヤニフ・シュルマンは、ある日ミシガン州在住の8歳の女の子アビーからメールを受け取る。雑誌に掲載された彼の写真を絵に描いてもいいかというその申し出に、彼は快く許可を与え、やがて見事な絵が送られてくる。こうして始まった彼とアビーの家族との交流を、彼の兄弟が一部始終を記録しようと撮影する。Facebookなどを通じて交流は発展し、ついに彼らはアビーの家族を訪ねてミシガン州へ向かう…その後の予想外の展開と結末については、もちろん書かない。
『シュガーマン 奇跡に愛された男』(2012 マリク・ベンジェルール)
1960年代後期、アメリカ・ミシガン州デトロイトで活躍した天才ミュージシャンがいた。彼の名はロドリゲス。70年代に入り2枚のアルバムをリリースするが、まったく売れず彼は音楽シーンから姿を消してしまう。しかしロドリゲスの音楽は、アパルトヘイト下の南アフリカで70年代中期から大ヒットを記録していた。90年代、ロドリゲスの熱狂的なファンふたりが、死亡説さえ流れている彼の足跡を調査するために、情報提供を呼びかけるサイトをインターネットに開設する…アメリカで異例の大ヒットを記録した、圧倒的にエキサイティングなドキュメンタリー映画。
『台湾アイデンティティ』(2013 酒井充子 シネマディクト)
2009年に公開された酒井充子監督『台湾人生』の続編である。台湾に日本語を話す老人たちがいる、という素直な驚きから始まった『台湾人生』をより深化させ、監督は彼らの<アイデンティティ>にまで迫る。登場人物は6人。阿里山郷から台北、そして横浜・ジャカルタ、彼らひとりひとりによって語られた戒厳令下の白色テロと家族の物語。時代に翻弄された「かつて日本人だった人たち」の人生の何という重さ。
『愛しきソナ』(2009 ヤン・ヨンヒ)
大阪生まれの在日コリアン2世ヤン・ヨンヒの監督第2作。第1作『ディア・ピョンヤン』(2005)に続く家族の記録(セルフドキュメンタリー)であり、帰還事業で北朝鮮に「帰国」してピョンヤンで暮らす3人の兄たちとその家族の姿、そして日本で暮らす自分たちの葛藤が描かれている。姪(次兄の娘)ソナを中心に編集されたこの作品は、『ディア・ピョンヤン』、そして実体験を基に作り上げた劇映画第1作『かぞくのくに』(2012)とともに、ヤン・ヨンヒの「家族の物語」の一環をなす。
テレビ・ドキュメンタリーからも数本。
『戦後史証言プロジェクト 日本人は何をめざしてきたのか 第1回~第4回』(2013 NHKEテレ)
戦後70年を迎える2015年に向けて、NHKが「政財界から一般市民まで、新たな証言を記録し、廃墟から立ち上がった日本人の姿を描く大型プロジェクト」としてスタートさせたのが「戦後史証言プロジェクト」。7月は『日本人は何をめざしてきたのか』 第1回から第4回まで。
第1回「沖縄~"焦土の島"から"基地の島"へ~」は、普天間基地と伊江島の人々の証言を軸に、土地強制収用によって農地を奪われた人々の反基地闘争の歴史を描く。
第2回「水俣~戦後復興から公害へ~」は、かつて植民地・朝鮮半島で一大コンツェルンを築いた日本窒素肥料株式会社が戦後水俣に引き揚げて稼働させたチッソと「水俣病」の運命を描く。
第3回「釧路湿原・鶴居村~入植地から国立公園へ~」は、村内に釧路湿原をかかえる鶴居村が舞台。開拓、酪農地化、そして湿原の復原。国策に翻弄されてきた村の戦後を証言でつづる。
第4回「猪飼野~在日コリアンの軌跡~」は、在日コリアンが集中する大阪市生野区の歴史。激動の中で進められてきた民族教育を軸に、かつて「猪飼野」と呼ばれたこの地の戦後史を見つめる。
『帰郷~アマゾン開拓の夢、その果てに…~』(2012 BSフジ)
太平洋戦争後、駐留軍兵士と日本人女性の間に生まれた混血孤児たちを引き取った神奈川県大磯町の「エリザベスサンダースホーム」の創設者澤田美喜は、やがて子どもたちが直面した就職差別という壁を打開するために、ブラジルでの農園建設を計画する。1965年、横浜港から18歳の若者たちが移民船サントス丸に乗ってブラジルへ旅立った。だが、農園は10年経たないうちに閉鎖となり若者たちはちりぢりになった…40年以上の歳月を経て語られる彼らの物語と、彼らの父親代わりだった「先生」 の家族の物語。「US国際フィルム&ビデオ祭2013」佳作作品。
『人間は何を食べてきたか~アジア・豊かなる食の世界1~』(1990 NHKスペシャル)
食の起源と現在を取材した「伝説のNHKドキュメンタリー」、1985~94年に放送された『人間は何を食べてきたか』シリーズ(NHK特集・NHKスペシャル)が、「ジブリ学術ライブラリー」(全8巻)という形で発売されている。その第3巻「アジア・豊かなる食の世界1」をレンタルで鑑賞することができた。収録されているのは「第1集 黄土の民の知恵と技~麺~」・「第2集 スパイスは大地の香り~カレー~」・「第3集 太古からのメッセージ~タロイモ・ヤムイモ~」の3本。中国起源でアジア各地域に広まった麺、インドのさまざまなスパイス、パプアニューギニア・台湾のタロイモ・ヤムイモ…ジブリの高畑勲・宮崎駿両監督と番組制作者の座談会の映像も特典として付いていて、記録として非常に価値のあるDVDである。残りの7巻も続けて鑑賞予定(その後『人間は何を食べてきたか~アジア・豊かなる食の世界2~』も鑑賞。収録されているのは「第4集 南方に生命の嘉木あり~茶~」・「第5集 塩ふく大地の奇跡~醤油~」)。
『原発のまちに生まれて~誘致50年 福井の苦悩~』(2012 FNSドキュメンタリー大賞)
全国最多14基の原発を抱え、40年以上原発と共存してきた福井県。しかし、福島の原発事故から1年後、県内すべての原発は稼働を停止した…なぜ日本は原発大国となったのか。なぜ福井県は原発を誘致したのか。番組は、CIAの機密文書に残る原発導入の歴史に迫り、過疎の町が原発を誘致した現実を見つめ、福井県の人々の苦しい心境を描き出す。そして、国は、関西電力・大飯原発の再稼働を地元に要請した…福井テレビ制作。
『三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年~』(2013 ETV特集)
1997年に閉山した三池炭鉱の炭鉱の歴史を記録した『三池~終わらない炭鉱の物語』(2006)の熊谷博子監督が、ディレクターとして手がけた番組。1963(昭和38)年11月9日、福岡県大牟田市の三井三池炭鉱で起きた戦後最大の炭鉱事故。死者458人、CO(一酸化炭素)中毒患者839人を出す、炭じん爆発事故であった。その日から50年目を迎えた今年、CO中毒の後遺症に苦しむ夫を抱えた4人の妻たちの歴史と現在を描く。
テレビ・ドキュメンタリーでは、9月29・30日にNHKBSプレミアムで放送された「ザ・ベストテレビ 2013」も紹介すべきだろう。さまざまな賞を受賞した作品がまとめて放送され、新たな出会いの機会となった。9月29日は、日本民間放送連盟賞テレビ教養番組『仰げば尊し』(読売テレビ)、「地方の時代」映像祭『NHKスペシャル イナサがまた吹く日~風寄せる集落に生きる』(NHK)、ATP賞テレビグランプリ『ザ・ノンフィクション特別版 まりあのニューヨーク~死ぬまでに逢いたい人~』(フジテレビ)。9月30日は、民放連賞テレビ報道番組『死刑弁護人』(東海テレビ)、文化庁芸術祭賞『NHKスペシャル メルトダウン 連鎖の真相』、放送文化基金賞『NHKスペシャル メルトダウン File.03 原子炉“冷却”の死角』、ギャラクシー賞『NHKスペシャル 追跡 復興予算19兆円』。ゲストは森達也と吉永みち子。
ドキュメンタリー専門の雑誌も、ひとつ紹介したい。「日本で唯一のドキュメンタリー専門誌」を名乗る『neoneo』。VOL.03となる「neoneo」03は、2013年10月発売。私は「山形国際ドキュメンタリー映画祭2013」の会場前で入手した。特集は「ゼロ年代(プラスワン)とドキュメンタリー」、小特集は「UNKNOWN MARKER ~知られざるクリス・マルケルの世界~」。「ゼロ年代」と「ドキュメンタリー映画」の関係を、年表やコラム、そして99本の「ゼロ年代ドキュメンタリー映画」を網羅したカタログで紹介した便利な1冊。VOL.01(特集『さようなら、ドキュメンタリー』)・VOL.02(『原発とドキュメンタリー』&小特集『21年目の不在 小川紳介トライアングル』)もまだ入手可能。なお『neoneo』の公式サイト(http://webneo.org/)の情報も新鮮かつ貴重。
<後記>
今年から年2回の報告となったが、まだまだ報告することはたくさんある。テレビドキュメンタリーも、もっと詳しく扱いたい…当分この形で報告を続けるが、最終的には「月刊」を目指す。
なお、『台湾アイデンティティ』と『愛しきソナ』は弘前で自主上映することができそう。詳細は近日。
(harappaメンバーズ=成田清文)
※『越境するサル』はharappaメンバーズ成田清文さんが発行しており、個人通信として定期的にメールにて配信されております。
0 件のコメント:
コメントを投稿